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[新潟] 485系3000番台 / 115系1000番台

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新潟で見られる代表的な列車に、485系3000番台と115系1000番台があります。
485系3000番台は伊豆に向かう観光輸送のフラッグシップを担い、快適な乗車体験を提供する特急列車です。一方、115系1000番台は、東京近郊を結ぶ通勤電車として、歴史ある東海道本線の大量輸送を支えてきました。この二つの列車は異なる役割を果たしながら、新潟の鉄道風景を彩り、地域の鉄道網を支えてきました。
今回は新潟の鉄道と、これら485系3000番台と115系1000番台の特徴や魅力の一端を見ていき、“sushima”が描く日本の鉄道風景への理解を深めていきましょう。

目次

  1. 新潟の鉄道の地理的特徴を知る
  2. 485系3000番台と115系1000番台の紹介と、その進化・歴史
  3. これらの車両が用いられる主要な路線
  4. 一般の利用者や鉄道ファンの声
  5. まとめ

1. 新潟の鉄道の地理的特徴を知る

新潟は日本海に面し、東部に越後山脈、南部に魚沼丘陵が広がり、中央部には信濃川や阿賀野川などの大河川が流れる広大な平野が形成されています。

新潟の鉄道網はこれらの地形的特徴に沿って発展してきました。日本海側を南北に結ぶ羽越本線が主要路線となっているほか、上越線や上越新幹線が首都圏へのアクセスを担っています。北陸新幹線の延伸前は、ほくほく線が北陸方面の特急ルートとして重要な役割を果たしてきました。また、白新線や越後線などが地域の需要に応えているほか、佐渡島へはフェリーが運行されています。

歴史的には、明治時代の北越鉄道の開通を皮切りに、米や石油の輸送を中心に発展しました。またかつての新潟港は日本海側の拠点であり、物資輸送にも大きく貢献してきました。1982年の上越新幹線開業により首都圏とのアクセスが飛躍的に向上し、観光やビジネスの面で大きな変化をもたらしました。

このように新潟の鉄道網は、広大な平野部での効率的な輸送と、山間部や海岸部へのアクセスを確保する形で発展してきました。豪雪地帯ならではの運行の工夫も日常的に行われており、地域の生活と経済を支える重要な役割を果たしています。

2. 485系3000番台と115系1000番台の紹介と、その進化・歴史

485系3000番台

1968年に登場した485系は、北陸本線を中心に直流区間と交流区間を直通できる特急車両として、481・483系から発展するかたちで生まれました。また国鉄による全国的な車両運用と、広域転属の自由度を確保することも目的とされ、さまざまな面で、当時の日本の鉄道技術の粋を集めた車両と言えるでしょう。
電気方式は直流1,500V・交流20kV 50Hz/60Hzの交直流両用で、日本国内においてまさに万能選手。DT32形電動台車、TR69付随台車と抵抗制御の組み合わせにより、走行環境を問わず安定した性能を発揮します。車体は全長20,000ミリ、幅2,950ミリの普通鋼製で、151系から続く裾絞りの卵形断面が特急車両としての威厳と気品を感じさせる、秀逸なデザインとなっていました。

1997年には485系1000番台をベースに、大規模なリニューアル工事が行われた3000番台が登場し、大幅な進化を遂げました。先頭部の運転台周りは作り直され、FRPマスクと大型曲面ガラスにより洗練された表情を実現しました。また時代の要請に合わせたバリアフリー設備や老朽化した機器交換も行われ、持ち前の安定した性能もさらに磨きがかかりました。特にほくほく線での高速運転はファンの記憶にも残る、まさに特急列車の王道といった存在感を示していました。
新潟を中心とした485系3000番台は、青と緑を使用した独自の塗装で、「はくたか」「いなほ」「北越」などの列車に運用されました。日本海沿いのエリアを駆け抜けたこの車両は、不死鳥の如く何度も輝きをみせ、鉄道ファンの心を常に捉え続けてきました。

115系1000番台

1963年に登場した115系は、111系をベースとして東北本線・高崎線向けに開発され、冬期の厳しい気候や勾配などの線形に対応した車両です。また地方電化路線の新性能化を進めるためにも多数投入され、新潟を含めた全国の都市で通勤・通学輸送に貢献してきました。
電気方式は直流1,500Vで、DT21形電動台車とTR62付随台車、抵抗制御の構成で、国鉄標準設計による信頼性の高さが表れています。特に1000番台は雪切室や抑速ブレーキ、耐寒耐雪装備が随所に盛り込まれ、「山男」の異名を持っています。車体は全長20,000ミリ、幅2,870ミリの普通鋼製で、急行型電車と同じく拡幅車体の採用によりボックスシートの横幅にも余裕を持たせ、旧来の電車よりも快適性を向上させています。

信越本線、白新線、越後線、羽越本線などの新潟エリアで長年走ってきましたが、一部には冷房装置に対応していながらも搭載を見送った「冷房準備車」というものも走っていました。また1980年代からは、本数を増やすための短編成改造や、JR化後は地域の独自性を訴求するイメージアップ戦略のための塗装変更が行われました。
新潟では早い時期から複数の塗装パターンが生まれ、地域住民やファンの目を楽しませてきました。この日本海の深い青と朱鷺を表す赤、そして新潟を主張するサイドの“N”マークは塗装変更の最初期のもので、この色は一部の気動車にも波及しました。なお、ファンからは便宜上、1次新潟色などと言われることがあります。多くの人口と厳しい気候、雄大な自然を抱える新潟エリアの鉄道文化を反映した115系のこの塗装は、まさに新潟を示すアイコンそのものと言えるでしょう。

3. これらの車両が用いられる主要な路線

485系3000番台は、信越本線、羽越本線、北陸本線を縦断する特急列車として活躍しています。特に新潟〜上越妙高〜金沢間を結ぶ「はくたか」「いなほ」「北越」といった列車として、山形県から新潟県、富山県、石川県にまたがる広域路線をカバーしています。

一方、115系1000番台は、主に新潟県内の地域路線で活躍しています。信越本線、白新線、越後線、羽越本線を中心に、新潟〜長岡〜直江津間を結ぶ普通列車として、地域の日常的な移動を支えています。雪国新潟の厳しい気候条件に対応できる頑丈な車両として、地元住民の足となっています。

4. 一般の利用者や鉄道ファンの声

利用者からは、485系3000番台に対して高い評価が寄せられています。「座席が快適で、特急らしい重厚感を感じる」「車窓の景色が美しく、走行中のかっこよさに魅了される」といった声が印象的です。まるで走る美術館のような、視覚的な魅力と乗り心地の良さが高く評価されています。

115系1000番台についても、地元の人々から熱い支持を得ています。「信頼性が高く、通勤に本当に便利」「新潟の顔とも言える車両」といった愛着に満ちた声が聞かれます。確かに、揺れるものの、天候に負けない定時運行は、新潟の人々の生活を支える重要な存在となっています。

鉄道ファンの目線からは、両車両ともに独自の魅力が語られます。485系は「力強い走行性能と全国の特急を支えた歴史的な名車」として、115系は「ローカル線の雰囲気にぴったりで、雪国を走る姿が絵になる」と評価されています。まさに、それぞれの路線と風土に寄り添う車両なのです。

5. まとめ

このように485系3000番台と115系1000番台は、新潟の鉄道風景を彩る大切な存在です。
これらの車両は単なる移動手段を超えて、地域の歴史と人々の想いを結びます 。 
“sushima”の鉄道コンテンツは、そのような列車への愛と敬意を込めて、独自のイラストによって深い世界観を映し出す試みです。
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